~コラム①子宮蓄膿症のお話~
子宮蓄膿症とは
文字通り、子宮に膿がたまってしまう病気です。
最近は不妊手術をするわんちゃんが増えて、数が減っていますが、子宮を取る避妊手術をしないとかかる可能性があります。
どんな病気なの?
ヒート中、子宮に入った細菌がそこで増殖し、細菌による毒素や敗血症、菌血症で亡くなる、命にもかかわる病気です。
ヒートが終わって、1~2ヶ月ごろになることが多く、注意が必要です。
人と違い、いぬは生理(ヒート)があがるということはありません。
若いころと違い、陰部から出血しなくなっても年に2回ホルモンが出て、ヒートがあると思ってください。
どんな症状が出るの?
気がつきやすい初期症状として
●元気がない
●食欲がない
●水をいっぱい飲む
●吐く
この4つが多いです。
他にも気づきやすい症状として陰部のところから膿が出ていることもあります。
※すべてのいぬに起こるわけではありません。
血液検査をしてみると白血球が上がっていたり、腎機能が落ちていたり、肝酵素が上がり黄疸があったり、低血糖になっていたりと、その子様々な検査結果が出てきます。
どうすればいいの?
注射で治すということも稀にできますが、確率は低いです。
一番よい方法は、手術して卵巣と子宮を摘出します。しかし、発見が遅ければ手術が成功しても亡くなることのある病気として知られています。
早期発見するためには、ヒートの間隔を把握しておくこと、上記の初期症状が見られたら病院に相談することを強くお勧めします。
実際に子宮蓄膿症になったスタッフ犬のメイプルの記事もご覧ください。