お知らせ 2022.02.07 緊急事態発生!園で寄生虫!? ~ドキドキ★予行訓練編~ みなさん、こんにちは! 門真市で開院しております、いぬの病院バウバウの看護師若林です。 いぬの幼稚園バウバウでなかなかお目にかかれないレアキャラですが、毎日病院で皆様のワンちゃんの健康を守る為に獣医師の松本先生と日々奮闘しております。 目下の悩みは門真店に遊びに来たキラッキラの瞳をしたワンちゃん達が白衣を着た私達を見てあからさまにがっかりし、怖がってトレーナーさんの陰に隠れて出てきてくれないことです。 早くみんなと仲良くなりたいのですが「白衣の天使」というのはワンちゃんと子供ちゃんには通用しないんだなぁと痛感しております。 きっとワンちゃん達には私達が鬼か悪魔に見えているのでしょう…。 サッとトレーナーさんの後ろに隠れたり、トレーナーさんにしがみ付いている様子はバウバウのトレーナーさんを信頼し『傍が安心できる場所』と認識してくれているんだなぁと同僚の仕事っぷりを誇らしいと思うと同時に、手を広げて待っていても一向に来てくれない時間が毎回とても寂しいです。 さて、今回バウバウでは何かと話題に上がる「外部寄生虫」についての予防訓練を去年8月にいぬの幼稚園バウバウで行いました。 外部寄生虫って何?と思われる方も多いかと思いますが簡単に言いますと「ノミ・マダニを含むワンちゃんの体の表面につく寄生虫」のことです。 今の厳しい冬の寒さに辟易して暖かい春を待ち望んでいるのは私たち人間だけでなく、実は彼ら外部寄生虫たちもなんです。 気温が上がって、活発に動けるようになるのを今か今かと待ち望んでいます。 そんな彼らに幼稚園に入り込まれては大変です! いぬの幼稚園バウバウに通園されている飼い主様には予防を徹底していただいていますが、万が一幼稚園で発見された場合に迅速に行動に移せるように、土曜日にお休み返上で!スタッフ総出で!予行練習を行いましたのでその様子をレポートさせていただきますね! 余談ですが私、むか~し小学校で行った避難訓練を思い出しました。 そしてその小学校の記憶が何十年も前だということにショックを受けました…。 今回は園内でノミがついたワンちゃんが発見された場合を想定して行いました。 この予行訓練を行う前に綿密に幼稚園側と病院側で何度も打ち合わせを行い、マニュアルを作成しました。 そしてそれを元に動いていきます。 まずは今回の犯人役(ノミがついていた)のワンちゃん。 スタッフの川渕さんの愛犬ルディくん。(※もちろん毎月ちゃんと予防をしていますので実際にはノミなんてついていません。) 朝登園し、おトイレに行ったときに発見された場合を想定しました。 さぁ大変!ひとまず感染が確認されたルディくんを隔離します。 ノミは寄生主が元気な場合、他へ移ることは基本ありませんが、念の為メッシュ地のクレートに入れてクレートからノミが出ないようにします。 その間にトリミング室を感染隔離室に大改造。 フリースペースも感染対策用にサークルを作りブルーシートを敷きます。 ノミのジャンプ力はとても優れていて自身の身長の100~150倍も跳ぶことができます。 ですので隔離用のサークルもとても高いものにしています。 トレーナーさんが足を引っかけないかとても冷や冷やです。 ブルーシートは、万が一ノミが地面に落ちた際に取りこぼしの無い様に設置します。 すべての処置が終わった後はこのブルーシートは廃棄します。 まだまだ息つく暇もありません。 緊急連絡網でトレーナー全員に出勤要請をかけて作業再開です。 応援が来るまでは少ない人数で数々の項目をこなさなければなりません。 まずは一緒に出ていたワンちゃんがノミに感染していないかチェック。 一頭一頭ノミ取りコームという目の細い櫛を使って身体を梳かします。 その間にも朝の登園でワンちゃん達は沢山やってきます。 感染を広げないためにも一旦、登園してきた子たちは待機場で待機してもらいます。 さて注目していただきたいのはトレーナーさんの格好です。 帽子、ゴーグル、マスク、手袋、ガウン。 ゴーグル以外はすべて使い捨てです。 トレーナーの衣服から他のワンちゃんに感染させないように、また素手で触ることでトレーナー自身が感染しないように徹底的に対策を講じます。 たかがノミ・マダニではありません。 人間もノミアレルギーになりますし、マダニに関してはSFTS(重症熱性血小板減少症候群)という人獣共通感染症の感染源となり、スタッフも命の危機にさらされます。 冬場はともかく、夏場はクーラーが効いている室内とはいえ、重装備で動きにくくまた暑い格好での作業はとても大変です。 トレーナーさんが熱中症にならないようにも注意です! 一緒に遊んでいたワンちゃん全頭のノミチェックが終了するとフリースペースのブルーシートを片づけます。 シートを撤去し、お次はこちら。 バウバウの新しい武器、ケルヒャーの登場です。 高温スチームで一気に床を消毒します! 緊急招集で来てくれたトレーナーさんもどんどんお手伝いに参加します。 手の空いたトレーナーさんは通園中のワンちゃんの情報をチェック。 毎月の予防がちゃんと出来ているか、報告をいただいているかを確認します。 万が一、ここで飼い主様からの報告の漏れがあった場合はさらに大変なことになります。 その場合、予防が出来ていない。との判断となり一層の厳重体制に移行。 何故なら予防が出来ていない場合はノミ・マダニの園内での繁殖の危険性があり、園内で大量発生!?となりうるからです。 お手数をおかけしますがいぬの幼稚園に通わせている飼い主様は毎月のご報告どうぞよろしくお願いいたします。 報告が面倒な場合は当院での毎月の投薬代行も行っておりますので是非ご利用ください!(さりげなくアピール!!) さて慌ただしく作業をしているとやっと病院の開院時間となりました。 感染源のルディくんはこのまま病院へ運ばれ処置を受けます。 ルディくんが出発した後はトリミング室もブルーシートを外し、ケルヒャーで消毒後、元の形に戻します。 ケルヒャーはトリミング室やフリースペースだけでなく、受付・通路・待機場所など感染源のワンちゃんが居た場所、通った場所全てを消毒します。 全ての消毒が完了するとやっと毎日の通常業務が再開されるのです。 いかがだったでしょうか? あんな小さなノミ・マダニですが寄生されて園内に入り込んでしまうと『たかだかノミマダニくらいで。』では済まされない事態になってしまうのです。 細かいなぁ…そこまでやる?!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、通園しているワンちゃんたちを守るため、ひいては勤務するスタッフの安全を守るため、いぬの幼稚園バウバウではこのような徹底した対策をこれからも行っていきたいと考えております。 このブログを読んでいただいて興味を持たれたり、ご質問や疑問点などもございましたらいつでもお伺いしますのでスタッフまでお気軽にお尋ねください。 それでは!機会がありましたら病院へも是非遊びに来てくださいね!お待ちしています! いぬの病院バウバウ看護師 若林 ※写真をクリックすると紹介ページへ移動します。 ↓ 私の愛鳥です。 寿命はなんと30年!鳥類は長生きの子が多いです。 お知らせ 一覧に戻る 問い合わせする