お知らせ
2022.09.27
皮膚糸状菌症~カビが原因となる犬の皮膚病~

症状
主な症状は毛が抜ける、皮膚が赤くなる、フケが出てくるなどで、感染が広がるとかさぶたの様なものが見られることがあります。 痒みの程度は様々で、ちょっと痒いかな~ぐらいの場合が多いです。
診断方法
真菌培養検査を行ったところ、下の写真のように培地の色が変化しました。 これにより、皮膚糸状菌症を診断することができます。


治療方法
皮膚糸状菌の治療法は主に4つあります。 ①毛刈り 糸状菌はわんちゃんねこちゃん達の毛に感染します。 ですので、ここを取り除いてあげる事でより感染部位が広がるのを食い止めます。 ②薬物療法 感染部分が皮膚の限られた部分の場合、カビをやっつける薬の入った外用薬を塗ってもらいます。 感染部分が全身に見られる場合は内服薬を飲んで貰います。 痒みが酷い場合は痒み止めも飲んで貰う場合があります。 ③シャンプー カビをやっつける薬の入ったシャンプーを使い、週1~2回シャンプーを行います。 この時に毛がなるべく飛び散らないようにしてもらいます。 シャンプーが高頻度になるので、皮膚が乾燥してしまう場合は保湿剤も併用します。 ④環境改善 先ほども述べたように、糸状菌は感染力が強いのです。 基本的に感染してしまった場合は隔離をしてもらいます。特に同居の動物がいる場合は接触させないようにしてもらいます。 人も感染する可能性があるので、ご家族にもできるだけ触れる機会を減らしたり、手袋などを使ってもらって、感染を防いでもらいます。 もしご家族にも症状が見られた場合は皮膚科の受診が必要となります。


